薬の形状と剤形

薬は、その効果を発揮しやすくするために様々な種類が作られています。
口からのむ内服剤、貼ることや塗ることで体の外側から作用させる外用剤、そして、筋肉や血管内に直接入れる注射剤の3種類に大きく分かれています。

一番接することが多い内服剤について詳しくみていきましょう。

内服剤

錠剤やカプセル剤は、すごく苦いなど味の悪い薬やにおいの強い薬をのみやすくするというよい点があります。
また、一部の薬には体の中で成分がゆっくり出るようにすることで効果が長く続くように工夫され、1日に何回ものまなくても大丈夫な薬(徐放性製剤)。
胃では溶けず、腸で溶けて効果を発揮する薬(腸溶性製剤)などもあります。

錠剤

成分と添加物を混ぜ、圧縮して固めた固形状の薬です、湿気や光による薬への影響、味などを考え糖分で覆った糖衣錠や薄いフィルムで覆ったフィルムコーティング錠があります。また、口内では吸収されないので、溶けた薬をのみこまなくてはいけないですが、水なしでものむことができる口腔内崩壊錠(ODもしくはD錠)も増えてきました。

カプセル剤

ゼラチンなどで作ったカプセルに薬を詰めた物がカプセル剤です。様々な大きさの物があり、顆粒や粉末などを詰めた硬いカプセル剤と液体などを詰めた軟カプセルなどがあります。

散剤、顆粒剤

散剤は粉末状、顆粒は粒状の薬です。錠やカプセルにくらべ、のみ込んだ際の違和感は少ないですが、むせてしまうなどの問題があります。
むせてしまう時はオブラートなどを使うとのみやすくなります。

内服液剤、シロップ剤

内服液剤は薬の成分を精製水などに溶かして作られた薬です。シロップ剤は、内服液剤に糖類や甘味料などを加えて飲みやすくしたものです。また、のむ前に水などに溶かして服用するドライシロップもあります。

様々な新しい薬が開発され、薬そのものにも工夫がされるようになりました。現在服用中の薬でのみにくい等お困りのことがございましたら、一度、薬局にご相談ください。