水虫について その1

薬局事業部、石橋です。今回はこれからの時期、特に注意が必要な『水虫』についてお知らせいたします。

白癬菌(はくせんきん:いわゆる水虫菌)というカビ(真菌:しんきん)が原因で起こる皮膚の感染症です。
水虫になると、ほかの場所に症状が広がるだけでなく、他人に感染してしまうことも少なくありません。治りにくいのも特徴のひとつです。
日本の場合、足白癬にかかる患者数の割合は人口の約21.6%、爪白癬は約10%と言われており身近にかかりやすい病気です。また足白癬は夏に増加し、年齢が上がるにしたがって頻度が増える傾向があります。
水虫に関する正しい知識をおさえて、適切に対処・予防していきましょう。

水虫は足白癬の俗称で、おもに次の3つのタイプに分けられます。

趾間(しかん)型
足の指の間に発症するタイプで、水虫のなかで最も多く見られます。とくに、薬指と小指の間にできることが多く、白くふやけて皮がめくれ赤くただれます。
乾燥型は皮がむけてかさかさし、湿潤型はジュクジュクしたりただれたりします。
かゆみは乾燥型よりも湿潤型で強くなります。

小水疱型
足底から足のフチ、指の付け根にかけて小さな水ぶくれが発生し、破れた後に乾燥してポロポロ皮がむけます。梅雨の時期に発症しやすく、梅雨の時期に発症しやすく、秋によくなるケースが多く見られます。かゆみを伴うこともあります。水疱が破れると汁が出ますが、その汁がつくことで水虫がうつることはありません。

角質増殖型
かかとを中心に、足底の皮膚が分厚くなってかたくなり、ひび割れると痛みが生じます。かゆみはほとんどありませんが、冬でも症状が続きます。

例えば水虫を持つ人と同じバスマットを使うなどして白癬菌が足に付着しても、すぐに発症するわけではありません。白癬菌が付着した状態が続き、菌が増えやすい環境が整うことで水虫になります。


次回はどのような環境で菌が増えやすいか、自分で気づく方法などを説明していきます。