気温の高くなってきた時のマスク着用による影響

マスクを着けると顔の温度がどう変化するのか、実際に測定したデータをみてみましょう。

正午前に測定したところ、マスクをしていない状態では口元の温度は36度前後になっていました。

マスクを着けると、温度はすぐに3度ほど上がり39度から40度を示しました。

マスクをしたまま5分ほどたつと、マスクの内側に熱がこもって、口の周りに汗をかき始めるのがわかりました。

「マスクを着用していない時に比べてかなり暑さを感じ、時間がたつに連れて息苦しい感覚もありました」との報告より、マスクをすることで呼吸や発汗などに影響がでることが分かります。
また、マスクを着けると呼吸がしにくくなり、心拍数や呼吸数が1割ほど増えるというデータがあり、そこに運動や気温の急激な上昇が加わると、熱中症になるリスクが高まると注意を促している専門家もいます。
さらに汗でマスクが湿ると通気性が悪くなるため、こまめな交換も必要となります。

飛沫感染にマスクは有効ですが、熱中症を防ぐためのどが渇いていなくても水分を補給し屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合は木陰などでマスクを外し休憩することも大切です。

全国の熱中症による緊急搬送人数と死亡者数(5月~9月)

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熱中症による緊急搬送はその年の気温や天気にも深く関係していると思われるが、5月から2,000人以上搬送され死者も確認されている。
また、5年間で32万人を超える方々が搬送され498名の死者も出ている。
今年はマスクの着用による影響で更なる増加も考えられ、医療機関の受け入れ体制も去年までと大きく変化しているため一人ひとりの熱中症予防対策の徹底が必要。