高齢者の防災対策どうしていますか?

9月に入り、まだまだ暑い日が続いてますが、皆さん体調はいかかでしょうか?

今月は、当事業所の平野ケアマネが、防災に関する取り組みをご紹介いたします。

 

8月は、台風が次々に訪れ、ハラハラすることも多かったですが、被害はなかったでしょうか?

9月1日は、防災の日でしたね。でも、最近は、防災週間などに限らず、日常的に防災への意識は高くなっているように思います。ふくろうケアプランセンターでは、防災に関して、延岡市の「個別避難計画」作成に参加していますので、今日はその取り組みのご紹介をさせていただきます。個別避難計画については以前にこのブログでご紹介させていただきましたが、津波や洪水、土砂災害などの想定区域に居住する高齢者を市で抽出し、個別の避難計画を立てる取り組みです。実際のところ、なかなか進んでいない状況ですが、そんな中でも、特に避難が難しい方の計画を最優先にということで、現在取り組んでいます。

対象者のMさんは、指定難病の多系統萎縮症を発症して5年が経過していて、人工呼吸器や在宅酸素、定期的な痰吸引が必要です。お住まいが大瀬川に面していて

洪水浸水地域に該当します。

Mさんについて少し紹介させていただきますと、発症するまでは、介護職やガイドヘルパーをされていました。私たちの業界の先輩です。右の写真は2回目の会議の様子ですが、

皆かしこまっている中、余裕のピースを見せています😊

多くの悩みを抱える中、身体が辛い中、私たちをいつも笑顔で受け入れて、また、笑顔にして下さるMさんとご主人からは、教わることも多く、感謝しています。

写真に一緒に写っているのは、市の危機管理課・延岡保健所健康づくり課・訪問看護ステーションゆめの木の皆さんですが、皆さん、今回のブログ掲載を快く了承して下さいました。特にMさんとご主人は、同じように障がいを抱える人たちのためにも、皆さんに知っていただきたいと言って下さっています。

実際、この計画ですが、避難所を探すことで難航しています。

指定福祉避難所や病院でも、人工呼吸器と聞くとなかなか受け入れは難しいとの回答で、台風6号の時には、止む無くみんなでシーツを使用してMさんを自宅2階に移送しました。Mさんも不安だったと思います。その後、市内のある介護老人保健施設が、相談に興味を示して下さって、3回目の会合が行われました。実際、どのような条件が整えば受け入れが可能かなどの前向きな検討会になり、一歩前進したところです。この計画作成を通しては、学ぶこともとても多く、ケアマネとして資源の開発(福祉避難所の拡大)にも協力できていると思います。ケアマネ個人としては、早くMさんの問題を解決したいのですが、Mさんとご主人は、避難警告が流れても行ける場所がない人がいることを分かって対策を講じること自体に意味を感じて下さっているようです。そういう意味でも今回紹介させていただきました。「自分にできることがないか?」と考えていただけると嬉しいです。

皆さんのお住まいの地域でも、自主防災組織が結成されて防災訓練が行われたり、全体的に防災への意識は高まってきているのではないでしょうか?

ちなみに私の自宅は、津波浸水想定区域です。

左写真は私の避難袋の中身です。内容は足りない感じがしますが、

これとは別に、地区の避難場所の倉庫に発泡スチロールの箱で1箱非常用品を入れさせてもらっています。

 

 

 

災害から自分の身を守ること、地域で助け合うこと(体制作りも)、専門職だったら専門職としてできることなど日頃から考えて、できることから取り組んでいきたいものです。

 

ふくろうケアプランセンターでは、今後も、皆様のお役に立てるような活動に参加し、皆様から必要とされる事業所を目指してまいります。

投稿者: 介護事業部