私がこの時期に利用者様に話す事☔

私が高齢者福祉の仕事に初めて携わった頃(約30年前)は、まだ介護保険はなく国は、迫りくる高齢社会に向け色々な施策を模索していました。この頃は、まだ認知症という言葉はなく、痴呆症という言葉が使われていました。

その頃、私は認知症専門の施設で介護の仕事をしていました。

施設では、毎食事前に水分補給し、食事の間も最低1杯の水分の促し、それ以外に10時、15時、就寝前に水分補給、利用者様が望む時にいつでも提供できる様に、寮母室にはキーパや水分補給用のゼリーが準備されていました。当時の私は、ここまで水分にこだわる理由がよく分かりませんでした。内心では『こんなに水ばっかり飲ませたら、お腹がチャポチャポ言うわ。こんげ飲ませんでも良いちゃねえけ。』と思いながら、ただ与えられた業務を行っていました。

丁度この頃に研修で、水分不足で起こる症状について話を聞く機会がありました。

その時に印象に残った内容が、水分が不足すると命に係わる、水分不足で認知症に間違われた人もいる(妄想や幻覚等の症状が出現する)という話でした。

それまで、運動中の水分補給さえ止められてきた私にとって、自分の常識の無さを痛感する出来事でした。

あれから30年、今では水分補給の重要性は常識になっていますが、今でも利用者様の中には「おしっこが多くなるから。」「トイレに何回も行くのが大変だから」等と水分を控えれる方がいます。そんな時には、この話をして『水分補給は重要ですよ』と話す事にしています。

これかの暑い夏🎆はもちろん、冬でも脱水症は起こります。1年中十分な水分補給🍹を心掛けながら、日々元気に過ごしていきましょう❕

投稿者: 介護事業部